「USB Type-C」と「Thunderbolt」、これらはよく混同されがちですが、実は異なる技術です。外見は似ていますが、それぞれの特徴や用途には大きな違いがあります。
「USB Type-C」とは
形状
これはUSB規格の一つで、コネクタの形状を指します。特に新しい形状のコネクタで、細くて両面が同じように使えるのが特徴です。
互換性
USB Type-Cは非常に汎用性が高く、データ転送、充電、ビデオ出力など、さまざまな用途に使用されています。
転送速度
USB Type-C自体は形状の名称であり、使用されるUSB規格(USB 2.0、USB 3.0、USB 3.1、USB 4など)によって、データ転送速度や機能が異なります。例えば、USB 3.1 Gen 2では最大10Gbpsの速度が可能ですが、USB 4では最大40Gbpsまで速度が向上しています。
「Thunderbolt」とは
主にAppleとIntelによって開発された高速データ転送技術です。
形状
Thunderbolt 1と2は独自のコネクタを使用していましたが、Thunderbolt 3からはUSB Type-C形状のコネクタを採用しています。
互換性
このため、外見上はUSB Type-Cコネクタと区別がつきにくいですが、Thunderboltはより高速なデータ転送が可能で、特にビデオ編集や大量データの転送が必要なプロフェッショナルな環境で重宝されています。
転送速度
Thunderbolt 3と4は最大40Gbpsの転送速度を提供し、デイジーチェーン接続による複数デバイスの同時接続も可能です。
USB Type-CとThunderboltの違い
USB Type-CとThunderboltの大きな違いは、対応するデバイスと用途にあります。
USB Type-Cは幅広いデバイスに対応しており、一般的な用途に適しています。
一方、Thunderboltは特に高速データ転送を必要とする用途に特化しており、USB Type-Cと互換性はありますが、すべてのUSB Type-CデバイスがThunderboltをサポートしているわけではありません。
結論として、USB Type-Cは形状を指す汎用的なコネクタであり、多様なUSB規格に対応しています。対してThunderboltは高速データ転送に特化した技術であり、USB Type-C形状のコネクタを使用しているものの、その性能や用途はUSB Type-Cよりも特化しています。どちらも非常に便利で重要な技術ですが、使用する際にはそれぞれの特性を理解し、適切な用途に合わせて使い分けることが重要です。